実験動画「AURA BATTLER DUNBINE SIDE L」ショウ・ザマ役 中原茂さんインタビュー
問.TV放映から40周年を超えても愛され続けている本作品に対する思いを。
当時は確か富野監督から「作品も実験的ですがキャスティングも実験的です 」と言うようなお話しがあったと記憶しています。そして本当に何もかもが新鮮で驚きに満ち溢れていました。あの時僕にとって世界は「聖戦士ダンバイン」を中心に回っていました。早すぎた作品と言われたダンバイン。でも今だに色褪せずに有る事が出来るのは愛して下さっている皆さんのお陰です。僕はこれからも自分の内にショウの息吹を感じ、バイストン・ウェルを感じ、生きていけたらと思っております!
問.当時の思い出がございましたら
当初は週3回スタジオに行っていました。1回は、富野さん指導の下の特別リハの日。2回目は、本番の日。そして3回目は、ダビングの日。特別リハの日は本番さながらに稽古をしました。あの頃はフィルムだったので、本番になると灯りが落ち、赤いランプが灯り、マイクにはピンスポットが当たったんです。あの瞬間自分は確かにバイストン・ウェルの世界へと誘われていました!
問.今回改めて演じてみていかがでしたか?
もうどう考えても「演じる」ではないですよね。あの頃に戻りますタイムラグなしに。ショウは何も変わっていません。いえ、ショウだけではなく。と言うか、忘れていない事を改めて認識させて頂きました。それだけ色々な意味で強い作品なんだなぁと。あの頃ショウに、ダンバインに出会えて、自分はとてつもなく幸せでした !
問.当時の映像のクオリティに関していかがでしたか?
高かったと思います!それに当時としては信じられないんですけど、AR本番の時に、画が100%ありましたからね。何話までか忘れたんですが相当長い間。それに僕達も助けられたと思います。手描きの時代の凄さ素晴らしさが凝縮されていましたよね!
問.作品で印象に残っているシーンはありますか?
最終回の「俺は人は殺さない!その怨念を殺す!」「シーラ・ラパーナ!浄化を!!」のシーンは中でも印象に強く残っているんですが、1話の話全体もとても印象に残っています。初めてバイストン・ウェルに召喚され何も分からぬまま巻き込まれて行くショウ。そしてラスト、バイストン・ウェルの空を見上げてショウが心で呟く「いったいここはどこなんだ・・・」に、まだ新人で声優の世界の事も右も左も何も分かっていない自分と被りました。あっそれと初めて地上に出る「地上3部作」は超衝撃的でしたよね!ホントはもっとあるのですが・・・
問.作品でお好きなオーラバトラーはいますか?
やはり「ダンバイン」「ビルバイン」「サーバイン」ですかね!
問.映像をご覧いただいたファンの方に一言
このように又ご覧頂きまして本当にありがとうございます!
今回の映像を僕も拝見させて頂きまして、正に現在の作品なのではと思っていました。
「古さ」とは「新しさ」とは何なのでしょう?
そんな事よりも改めて「聖戦士ダンバイン」という作品の持つ不思議なパワーのような物を感じられたような気がしております。
そしてそのパワーの源の一端は、こうしてダンバインを応援し続けて下さっているファンの皆様の御蔭だと改めて思っています。
皆様のパワ―(思い)が集まって「聖戦士ダンバイン」を何時までも飛翔させ続けて下さっています!
まだまだオーラロードは開かれ続けて行きます!
これからも「聖戦士ダンバイン」をよろしくお願いいたします!
戦雲がショウを呼ぶ!!