実験動画「AURA BATTLER DUNBINE SIDE L」ナレーター　若本規夫さんコメント

TV放映から４０周年を超えたということは、この作品は...私が３０代の後半に差しかかった頃でしたね。

今でもハッキリ覚えています。新人と言っても過言ではないイキのいい若い声優さんたちが大挙してメインキャストに抜擢されスタジオ内が熱気に包まれた中収録が行われた様子をまざまざと...。

先行オンエアーされた「ガンダム」よりも一層ファンタジーな色合いを滲ませながら華々しいオーラバトルを繰り広げる若き戦士たち...

もちろんあの頃はセル画での画面展開なので、現在の映像クオリティに比較すれば何ともレトロな画像ではあるが、若い声優さんたちが、何度もダメ出しされながらも自分のキャラクターに懸命に声を当ててぶつかってゆく姿は壮絶でもありました。

そんな中、私若本は冒頭の何とも神秘的な色合いの濃い聖書を彷彿とさせるような響きのあるナレーションを担当させていただき、今でも光栄に思っています。

今回、プロモーションビデオのナレーションを演じて感じたことは、ダンバインのナレーションの字句を読み上げるのは結構難しい作業だな...と。

入れ込み過ぎてもいけないし、かと言ってサラーっと流しても表現として成り立たない。テンポ感もなければいけないが、端折ってもまずい。

そんな印象がありました。

映像をご覧になったファンのみなさんに喜んでいただけたら嬉しい！