サンライズロボット研究所

特集
2025.10.28

放課後クライマックスガールズと学ぼう! 『戦闘メカ ザブングル』 第2回

第2回:惑星ゾラってどんなところ?


 

「惑星ゾラと呼ばれる地球」と、冒頭のナレーションは語ります。太陽系外の植民星や流刑星をイメージさせられますが、これは見事な叙述トリックでした。劇中にチラチラと登場する世界地図は、海面を3000メートル下げた地球の地図なのです。惑星ゾラとは、大異変で滅亡した未来の地球であったことが、いずれわかるという仕掛けです。

大異変の原因は明言されていませんが、月の軌道が変わり、かつての都市は壊滅しています。地殻が不安定となり、生態系も激変しました。環境が安定するまで宇宙に逃れていた前文明の末裔であるイノセントは免疫力が低下し、ドームの中で暮らしています。

陸地の大半は砂漠か荒野、乾燥した峡谷などで、砂トカゲはシビリアンの重要なタンパク源。泥の海や大雪原もありますが、緑に覆われた土地は限られており、水は貴重です。常時霧の立ち込める霧の谷間や、有毒ガスが充満した死の谷、モドの地獄と呼ばれる宮殿のような大洞穴など、特異な地形も見られます。また、ウーマやペッカリー、カンガリアンなどの生物も生息。ブルーストーンと呼ばれる鉱石の鉱脈が生成されており、シビリアンはそれを採掘し上納することで、イノセントから高度な文明の利器を購入できるのです。