調査研究局

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RESEARCH & INVESTIGATION DEPARTMENT

映像や設定資料を紐解いた研究成果や、作品をより深く理解できる研究記事を公開しています。

「サンライズロボット研究所」×「串かつでんがな」 開発者によって考案されたコラボメニューを紹介する連載企画! 第2回

 

■「ニーも絶賛!バイストンウェルの携帯食」

『聖戦士ダンバイン』作中の携帯食は、戦場や野外活動で素早くエネルギーを補給できることが目的です。バイストン・ウェル風の携帯食として、パン(又は硬めの焼き菓子的な生地)に保存性あるハムや卵、野菜などを挟み、しっかり火を通す(揚げる、焼くなど)ことで保存性・携行性を高めていたと推測される。

アニメ作中では、携帯食自体が「戦士のエネルギー源」であり、忙しい戦場で腹持ち、保存性、栄養価が重視されます。これに寄せて現代におきかえるなら、パン+卵+チーズ+肉+揚げの組み合わせ(例えば「コロッケ風オムレツサンド」や「ミートパイ的なもの」)が与える印象は、「戦場で活躍するための力を補給する戦士食」といった力強いものにとなるでしょう。



 

パン粉の衣で揚げた食べ物(ハムカツ)は、携帯性・保存性の観点からも合理的なため、肉、卵のタンパク質、炭水化物(パン・衣)を一度に摂取できる点からバイストン・ウェルの携帯食として十分考えられます。特に、現代日本のハムカツサンドのような「揚げもの携帯食」は、戦場や長距離移動の携帯食の条件にも合致していると考えられます。

以上の要素を加味して今回のコラボ商品は、腹持ちのよいハムカツをメインにして玉子とチーズを挟んで揚げるという手法を用いてバイストンウェルでも戦場で食べていたかもしれない「戦場飯」をでんがな風に再現しております。


 

■「ジロンからラグへ、仲直りのドリンク」

『戦闘メカ ザブングル』におけるジロンからラグへの仲直り(差し入れ)の食べ物とドリンクを届けるシーンについて、作中では具体的なドリンクや食べ物の種類は詳細には描かれていませんが、ジロンは独房に入れられたラグのために「慣れない手つきで食事を用意して届ける」描写がされています。仲直りの食事やドリンクは「特別な料理や飲み物」ではなく、「気持ちを込めて用意した日常的な食事」が中心であり、心情や誠意の象徴として描かれていました。

 

 

 

仲直り=「心身のリフレッシュ」「元気づける機能性」が重視される傾向があります。「エナジードリンク」を用いることで、単なる儀式ではなく「元気にさせたい」「直接的にパワーを供給したい」といった明確な目的性を持つものに考案しました。

今回のドリンクの再現はジロンの気遣いは「ラグを元気にしたい気持ち」と解釈し、戦場ということもあって現代風にすれば効能も含めエナジードリンクを用いることに行き着いた。リアルのエナジードリンク「モンスター」を使用することでジロンの当時の心情を味わってみよう。