第6回:ウォーカーマシンについて <その2>
ウォーカーマシンの中でも、ザブングル・タイプは特異なモデルです。
ブングル・スキッパーとブングル・ローバーに分離・変形することで飛行能力と、そして装輪車としての走行能力を得、連結しての運用も可能。大型ライフルやバズーカ、ミサイルランチャーなど豊富な専用武装が用意されており、文字どおり「戦闘メカ」の名にふさわしい充実ぶりです。性能面では申し分のない最高級機でしたが、実際には過剰な機能が多く、持て余し気味だったうえ、搭載能力の不足が最適な運用を妨げるケースもありました。
ウォーカーギャリアは、そうした実用面にも見直しが図られ、変形合体機能は簡素化しつつ維持。ギャリィ・ホバーは飛行、ギャリィ・ウィルは走行に特化し、オプション武装の搭載能力が付与されたばかりか、エンジン出力も大きく向上された最新型です。
もうひとつ、特筆すべきマシンに、アイアン・ギアー級ランドシップがあります。全長168.7mのランドシップ形態から、全高128.6mの巨大ウォーカーマシンへの変形機能を有しているのです。無論、変形にはリスクが伴いますが、そのサイズと質量、火力は圧倒的で、同等クラスの姉妹艦を除き、太刀打ちできる相手は存在しないといって良いでしょう。

