第7回:ウォーカーマシンについて <その3>
大型ウォーカーマシンとは逆に、小型化によるメリットに着目した、軽ウォーカーマシンとでも呼ぶべきモデルも存在します。
レッグ・タイプはその代表格といえます。採掘作業に供する機能はオミットし、モビリティーに特化したパーソナルサイズのウォーカーマシンです。小型軽量で取り回しやすく、通常のウォーカーマシンでは入り込めないような狭い路地や建造物内にも進入できます。オープントップ型ですが、機銃で武装し、ホバーノズルも完備。交易商人のキャラバン内や交易ポイント間の連絡など、コミューターにも適しています。
ホッグ・タイプは、修理や点検用の作業機で、収納式の6本の腕を持つ点が特徴です。また、レッグと違って操縦席を覆うカウリングがあり、居住性が良好なため、長距離移動や長期間の偵察任務などにも利用されます。
イノセントのドーム警護に当たるブラン・タイプも、同等サイズの機体です。自律稼働する無人機で、シビリアンに卸されてはいませんが、技術的にはごく近いものが使われています。軽ウォーカーマシンの仲間と考えて差し支えないでしょう。

